12月 2011のアーカイブ
台湾に行ってきた-猫空編 (Maokong, Tea)-
実は今回の台湾行き、かなりノリで「行く!」と決めてしまい航空券を買う段階ではろくに下調べもしてませんでした(まー旅行ってそういうもんですよね)。買ってしまった後で「はて台湾って何あるの? しかも時間ないから台北しか行かないよ?」となり、友人に話を聞いたりガイドブックを漁ったりネットで検索したりのうちに、旅ブロガー・メレ子さんのこの記事に行き当たって「ここは是非行きたい!」と旅程に組み込んだ、それが猫空。
台湾好きのひとには有名な場所のようで、旅々台北.comに猫空特集もあった(ただし2005年の情報)。
台北から南へ車で30分。都心からわずかしか離れていないのに、まるで台北の奥座敷のような雰囲気が漂う猫空。猫空のある木柵地区は鉄観音茶で有名。自ら茶畑を経営する茶芸館も多く、お茶好きなら一度は行ってみたい茶芸館の密集地です。
・・・らしい。とにかく行ってみよう。
猫空に行くには、まずMRT駅で終点の台北動物園駅へ。MRTの駅を出て100メートルほど歩くと、ゴンドラの動物園駅がある。そう、猫空といえばゴンドラ(自分の中調べ)。ゴンドラなんて久しぶりに乗るので、なんだかワクワク。気のせいかもしれないけど、ゴンドラ整備員さんもワクワクしている。

ゴンドラに乗って山の上へ。(今年の台湾の秋は雨続き、自分が猫空に行った朝も小雨が降っていた。傘を差すほどひどい雨ではなかったが、前半の写真がどんよりした雰囲気なのは曇り空のせい。)

猫空は茶畑や茶芸館が多いことで有名。ゴンドラの上からも茶畑と思わしきものが見えた。

山頂の猫空駅からの景色。手前にススキ、奥に台北市街が見える。シンガポールではススキは見れないので、台湾の植生は日本に近しいのだなーとしみじみする。

ここからは歩いて移動。石垣やアスファルトの退色加減がなんとも日本のそれと近しい・・・(と、どうしても日本を引き合いにだしてしまう。だって似てるんだもの)。


ふらふら10分ほど歩いて、中国茶の製法紹介を見たり猫空で採れる茶(主に鉄観音烏龍茶)を試飲したりできるお茶の博物館に来た。

試飲させてもらったお茶は美味しかった。ここで烏龍茶を一袋購入。一緒に試飲したインドネシア系華僑のおじちゃんはまとめて3袋購入してしっかり割り引いてもらっていた。彼は中国語がからきししゃべれないので、私+友人が通訳係になった。同じ烏龍茶を等級別に3袋買うと言いつつ「All of them. Discount?」と聞くあたり、さすが金持ち華僑は買物のコツを心得ている。自分は3袋も要らないから売り子のおばちゃんの言い値で購入・・・ちょっと頼んだんだけど1袋じゃダメと断られた(←なんとなく悔しい)。


ここまで半日案内してくれた台北在住の友人が用ありで去らねばならぬので、山の上にたくさんあるカフェのうちのひとつでランチを食べて、お茶を飲んでまったりして、昼過ぎに猫空を撤退した。このカフェのテラス席からも茶畑や台北市街が見渡せてなかなか良い雰囲気だったけど、自分のカメラで写真を撮り忘れたので省略。道中に仏教寺があったのでパチリ。

あれこれしているうちに晴れていて、帰りのゴンドラからは明るい景色が見えた。


猫空は台北市外の夜景を眺めるのにも良い場所、空気がきれいなので星もよく見えるらしい。またゴンドラ上から山の斜面にトレッキングロードと思しき山道が見えたので、ハイキングに行っても良さそう。
市街地からは若干距離があるけれど、半日あれば都会の喧噪とは違う、静かな雰囲気を味わうことができる。足を伸ばす価値アリ。次に台北に行く事があったらまた行きたいなー。
台湾旅行記、一般向けは今回でおしまい。
つぎは番外編として台湾国立大学構内の様子をアップする・・・かもしれない。
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台湾に行ってきた-台北街中編 (Taipei city area)-
北投(Beitou)
まずは温泉で有名な北投へ。カラフルな花柄電車に乗って、新北投駅へ行く。


その前に、台北在住の友人が教えてくれたEast Asia’s most Eco friendly Libraryという北投図書館に向かう。正式名称「台北市立図書館 北投分館」は、柔らかな光加減が気持ち良い木造建築だった。しかしエアコンがついてないので少々蒸し暑かった。北投は温泉街、道路の側溝から硫黄の白い煙が出ているような場所なので、街全体の温度が台北中心部より1−2度高い。冬支度をしてきた自分たちは「暑い暑い」と言いながら観光した。

図書館の隣には、日本占領時代に使われていた市役所(?)を改築して作ったという温泉博物館があった。無料なので軽く中を覗いてみたところ、日本語OKな案内係もいた。台北市内の観光地はだいたいどこでも日本語が通じた。

温泉は「水美」というホテルの温泉に日帰り入浴で700台湾ドルくらいだった(場所・プランによって値段は異なる)。飲料水飲み放題で、サウナや水風呂、ジャグジー、さらに寝椅子もあって、何時間でも楽しめる。ちなみに台湾の温泉は入浴中にバスキャップの着用がほぼ必須なので要注意。水着着用が必要なところもあるらしいが「水美」は男女別で水着不要だった。
温泉後に食べたランチ。魯肉飯(醤油と砂糖で煮込んだ豚バラ肉のそぼろかけご飯)と冬瓜のスープ。

時間があったのでデザートも。自分は豆花(トウファ)を、友人は杏仁豆腐に小豆などをかけたものを頼んだ。


士林夜市(Shilin Night Market)
北投のあと故宮博物館に行ったのだが、ここでは割愛。その後に晩御飯を食べるために寄ったナイトマーケットの写真を並べておく。小雨が降っているにも関わらずすごい人手で、落ち着いて食べられる状態ではなかった。食事自体より雰囲気を楽しむ感じかな。
↓でお兄さんが作っているクレープ状の生地を使ってラム肉と野菜を巻き、ラップにして食べた。製作過程は撮影したのに、完成品を撮り忘れてしまった・・・。もちろん美味しかった。最後の1枚は巨大フライドチキン。見た目の通り重量級の食べごたえだった。

龍山寺(Longshan Temple)
1737年建立、台北で最も古いというお寺。地震や戦争などで幾度かの損傷を経て、現在の本堂は第二次世界大戦後の1947年に再建されたものという。
龍山寺は、台北でもっとも歴史がある「万華地区」にある。行った時点では何も知らなかったのだが、台北市内の他の場所とはちょっと違う雰囲気だった。まずMRT龍山寺駅を出た時点で、ビジネス街や若者の集まる場所とはちょっと違う喧噪が漂っている。例えば、駅前にご老人が集まってゲーム(将棋?チェス?みたいなボードゲーム、麻雀ではない)している謎の空間があったりする。シンガポールのチャイナタウンにも似たような空間がある。中華系のご老人は集まって遊ぶのが好きなのか。

道路を1本渡ると、寺の入口までもう少しであることが壁の装飾からわかる。

龍山寺境内。観光客も参拝する現地の人もたくさんいた。テーブルに置かれているのはお供えもの。寺の講堂は「回」の字状になっていて、真ん中以外にも各頂点に仏像が配置されていた。日本語でそれぞれの仏様の解説をしているガイドさんがいたので、後ろにくっついて一周した。詳しく知りたい人は台北ナビの解説を参照のこと。

剥皮寮(Bopiliao Old Street)
龍山寺から歩いて移動していたらレンガ作りの建物群に行き当たった。良い雰囲気なので何枚か写真撮影した。後から調べたらそれは剥皮寮という、100年以上前に立てられた古建築を修復・保存したエリアだった。自分が立ち寄ったときは古建築を活用した(Augmented Reality関連の)デジタル・アート展を開催していた。詳しい時代背景について知りたい人は、台北ナビへどうぞ。

西門駅周辺 (Ximen MRT station)
剥皮寮からさらに歩いて、若者が集う繁華街・西門駅前に出た。「台湾の原宿」と呼ばれるらしいが特にこれといって・・・。漢字版アニメイトとダイナミックな焼き鳥屋台を見かけたのでパチリと撮影。

中山駅周辺(Zhongshan MRT station)
台湾出身の友人に「台北市内でおすすめのカフェある?」と聞いたら「カフェはどこでもシンガポールより美味しいから、特に調べなくても大丈夫。ところでこの鰻屋さんがおすすめ! 東京で食べたどの鰻よりも美味しいよ!」と教えられた。事前にネットで調べたときから「まるで日本じゃないか!」という印象だったが、実際に行ってみても(開店前から行列ができている点も含めて)まるで日本みたいな料理屋だった。
友人の言葉通り、炭火で焼きたての鰻は確かにへたな東京の鰻屋よりもずっと美味しくさらにお手軽プライス、そして店内は現地の(台湾人の)お客さんで大にぎわいだった。




また、確かに台湾のカフェはとてもレベルが高かった。安くて美味しくて良い雰囲気。まるで日本みたい・・・。食べもの繋がりで言及しておくと、パン屋さんのレベルも高かった。↓は、花蓮で見かけたパン屋さん。焼きたてのパンの匂いが通りにまで溢れていた。もちろん美味しかった。

(海外に住む日本人の合意事項として)日本の食レベルは世界一だが、台湾はそれに匹敵するレベルだと思う。また道行く人々や電車内のマナーの良さも素晴らしかった。こんなに良い国が日本のことを強く支援してくれるとはなんと有難い事だろう・・・と、東日本大震災時の台湾からの支援のことを思いだして改めて感謝の念を抱いた。
山の上の茶畑散策+カフェでまったり・・・の猫空編に続く。
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台湾に行ってきた -タロコ国立公園編 その2(Taroko National Park Part 2)-
〜その1から続く。
車を降りると「昼を食べたらあの観音様を見に行くよ。クリスチャンじゃないよね?」とガイド氏に確認された。

昼食のために入った食堂入口で、タロコ渓谷原住民の食べ物というbamboo riceを売っていたので1つ貰う。日本のどこかの田舎でも竹に入れて炊いたお米を食べた事がある気がする。味はふつうのお米、竹の香りが良いにおい。


メインの昼食は3品+1汁のセットを頼んだところ、たくさん出てきて驚いた。食べ終わってからガイド氏が「あんなにたくさんのセットを頼むなんてびっくり。あんなにたくさん頼む人、初めて見た!」と、こちらも驚き顔で言う。すぐ隣にいたんだから、頼んでる最中に言ってくださいな・・・。山菜スープ、野菜炒め、海老入り卵焼き、豚肉の炒め物。どれも美味しかったけど、この旅行のなかで一番おなかいっぱい食べた食事だった。
脇道話。ガイドのL氏はどことなくコミカルなひとだった。彼は中国語しか話せないので、私とのコミュニケーションはいつも手探り状態だったけど、表情豊かで心和むキャラクターがよく伝わってきた。




一服したら、雨がほぼ止んでいた。山の上にある寺へ。観音様以外にもいくつか仏像があった。タイの仏像よりは日本寄りだけど、やはりちょっと異なる雰囲気だった。シンガポール人の友人が黄金の像を見て「nice coloring!」と言ってて、仏像についての感じ方は日本人と異なるのだなと再認識した。

雨が降ったときにだけ出来る滝を、台湾では「时雨瀑」(日本語読みだと「シーユープー」)と呼ぶという。その滝壺にある石には綺麗な堆積模様が出来ていた。

少し遠くから別の滝壺を眺める。上のほうに、乗用車が小さく見える。

自分の出身地である埼玉県秩父地方によく似ているなー・・・と思いつつ写真をFacebookにアップしたら、山口県出身の友人からも「自分の地元に似ている」という感想コメントを貰った。光加減・色合いや植生が日本の田舎風景に近しいのだろう。北海道や沖縄のひとはどう思うのかな。

植生が似ているといえば、久しぶりにナナカマドを見た。ガイド氏が「実が食べれる」と教えてくれて、シンガポール人の友人は物珍しそうに口に含んでいた。いっぽう自分は「子どもの頃にやったな、懐かしい」という感覚だった。バックグランドが違うと、思い出に残るものもずいぶん違うのだろう。



国立公園観光を終えて花蓮駅へ向かう道中、ガイド氏が「あともう一カ所行きたい場所がある」とハンドルを切った。向かったのは、日本占領下時代の建物を改築して作ったというアートスペース。

古い建築が醸し出す雰囲気も良かったし、高台の上にあったため眺望も良かった。室内は暗くてぶれてしまったけれど、建物の中には現代アート作品が展示してあった。海(太平洋)を眺めながら中国詩を読むという、小洒落たイベントの案内も見かけた。

5時半の電車に乗るためアートスペースを後にするころには、既に日が傾いていた。

駅に着いたら既に暗くなっていた。行きと同じく、台北までは特急電車に乗って2時間半。台北編に続く。

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山と雲と蕃人と―台湾高山紀行 鹿野 忠雄 文遊社 2002-02 |
台湾に行ってきた -タロコ国立公園編 その1(Taroko National Park Part 1)-
シンガポールから台湾まではJetStarで5時間半。日本に行くより少し近い。四季のないシンガポールで「冬を感じたい!」と思ったときに(日本やオーストラリアよりも)気軽に行ける。いずれ行きたいと思っていたところ、シンガポール人の友人が行くというので便乗して参加。そして台北に住んでいる別の友人宅に泊めてもらえることになった。
自分は4泊5日の日程で
- タロコ国立公園(渓谷)
- 北投(温泉)
- 猫空(茶畑)
- 烏来(温泉)
- 台湾国立大学(台北市郊外)
- 龍山寺近辺(台北市中心部)
をまわった。最終日は夜まで遊んでから飛行機に乗ったので丸々5日間使った。タロコで現地に1泊した以外は、すべて台北市内の友人宅を拠点にしてMRT(地下鉄)と公共バスを使って日帰り。台湾は意外と大きいので、台南に行きたい山に登りたい等々やりたいことを増やすと2週間以上あっても足りない。なので今回は台北近郊+タロコ国立公園だけにした。
5日間で200枚以上の写真をとったので、少しずつ紹介していく。まずは1-2日目に行ったタロコ国立公園の写真を列挙する。ちなみに↑の写真も国立公園内のタロコ渓谷。
桃園国際空港から台北市内まではバスorタクシー、電車はまだない。タクシーよりバスのほうがもちろん安いし、本数もたくさんあるので便利。

左:台北中央駅構内。右:特急電車に乗って(タロコ国立公園のある)花蓮市へ。

・・・の前にランチ、牛肉麺。美味しかった。台湾の食べ物は全体的にシンガポール食よりも日本人好みの味付けな気がした。(シンガポール人の友人は「シンガポールのほうが美味しい」と言っていたが、自分は台湾のごはんのほうが美味しいと思った。)

花蓮市行きの特急電車に乗り込んで出発。外身も中身も、日本の特急車両に似ていた。

特急に乗って2時間半で花蓮市に到着。着いた午後5時頃には既に日が傾いていた。1年中いつでも午後7時半まで明るいシンガポールから来ると、不思議な感じがした。その日は晩御飯を食べて、宿に泊まって終了。晩御飯は道ばたのお店で酸辣湯(サンラータン)と小龍包(シャオロンパオ)。ここの小龍包は肉まんみたいだった。同じく道ばたで売ってた大判焼き的なものも食べた。小豆が甘すぎずさっぱりしていて美味しかった。

2日目は朝から観光。ここ最近ずっと雨・・・と聞いていたが、この日も朝からどんより曇り空。まずは七星潭(チーシンタン)というビーチへ。あいにく曇っていたので自分の写真は薄暗いけど、晴れるとこんな爽やかな景色が見られるらしい。

雨が降っていて歩ける場所が限られていたが、まずは傘を差しつつ川沿いを散歩。この川の青々した水の色は、水流が岩を削って流れ出したミネラル分によるもの。ここ数週間雨が続いているそうで、青い水がどうどうと音を立てて流れていた。

車で移動して、燕子口(ヤンズコウ)の「入口」を見る。肝心の燕子口歩道は、数週間続く雨のため土砂崩れが起きてしまい通行禁止とのこと。この道だけではなく、土砂崩れや落石注意で閉鎖されている道がたくさんあった。今年はいつになく雨が多く、地盤がかなり不安定な状態らしい。


燕子口からトンネルを挟んで橋を渡るとこんな風景が。岩・岩・岩。


タロコ渓谷は国立公園として開発される前は石の産地として有名で、大理石や石灰石、石英、銅、鉄などが採掘されていたらしい。大理石が浸食されてできたという渓谷は、何も知らずに見ていても「すごい」のひとこと。一説では大理石の埋蔵量3000億トンとか(!)。
ここで昼飯休憩して、午後は山の上にある観音堂に行った。
午後の様子は「その2」に続く〜。
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まっぷる台湾’11-12 (まっぷる海外版) 昭文社 2011-01-20 |





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